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『ブラック・スワン』(WOWOW)
2012年05月16日(水)
Black Swan

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 大真面目にバレエに取り組んだ芸術作品かと思ったら、ほとんどセクスプロイテーションすれすれのエロティック・サイコスリラーだった。
 導入部のダンスシーンやトウシューズを履く過程を丁寧に見せるディテールなど、思わず見入ってしまう美しい描写はどれもこれも長くは続かない。
 本筋に入ってから間もなく、プリマに抜擢されたナタリー・ポートマンに振付師のヴァンサン・カッセルが男女の関係を迫る、といういかにも在り来たりな展開を見せる。
 母親バーバラ・ハーシーの過干渉や性的抑圧に悩んでいたナタリーが、初めてプリマとなったプレッシャーから精神を病んでゆくのもお定まりと言えばお定まり。
 鏡の中の自分がニヤリと笑いかけてきたり、傷跡が蠢いて中から異物が出てきたり、クスリと酒に酔って同性愛の関係を持ったかと思いこんでいた相手が実は……
 などなど、異常心理を描く昔ながらの手法が延々と繰り返される。
 これが単調なんですよね。だんだん退屈してきちゃう。
 扇情的な音楽でサスペンスを盛り上げようとしたり、矢継ぎ早なカットバックで観客を不安に陥れようとしたり、それなりに手を尽くしていることはわかるんだけどさ。
 母親と一人娘の関係が悲劇を生むホラーならブライアン・デパルマの『キャリー』(1976年)とか、女性の異常心理が怪物を生み出す文芸作品ならアンジェイ・ズラウスキーの『ポゼッション』(1981年)とか、同工異曲の名作や佳作は過去にも随分見たからな。
 まあ、そんなうるさいことを言わなければそこそこには楽しめるかも。
 アカデミー主演女優賞のポートマンの熱演を買って、お勧め度はBとしておきます。

(2010年 アメリカ=FOXサーチライト・ピクチャーズ 108分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

41『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』(1976年/米)B
40『男たちの大和 YAMATO』(2005年/東映)B
39『ロリータ』(1962年/英・米)B
38『エクソシスト2』(1977年/米)B
37『プリンセス・トヨトミ』(2011年/東宝)D
36『劇場版 科学忍者隊ガッチャマン』(1978年/松竹・富士)C
35『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1995年/米)B
34『孤高のメス』(2010年/東映)A
33『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』(2009年/東宝)B
32『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002年/加・米)A
31『ザ・タウン』(2010年/米)C
30『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(2001年/米)B
29『恐怖の報酬』(1953年/仏)A
28『モンゴル』(2007年/独ほか)C
27『ペイチェック 消された記憶』(2003年/米)B
26『アウェイク』(2007年/米)A
25『御用金』(1969年/東映)B
24『普通の人々』(1980年/米)A
23『人生劇場 飛車角と吉良常』(1968年/東映)B
22『おっぱいバレー』(2009年/東映)B
21『反撥』(1965年/英)B
20『黒部の太陽』(1968年/日活)B
19『ディボース・ショウ』(2003年/米)B
18『クライシス・オブ・アメリカ』(2004年/米)C
17『ネットワーク』(1976年/米)C
16『チーム・バチスタの栄光』(2008年/東宝)C
15『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989年/伊・仏)B
14『ロンゲスト・ヤード』(1974年/米)A
13『北京の55日』(1963年/米)C
12『タイ・カップ』(1995年/米)A
11『めまい』(1958年/米)B
10『おかしなおかしなおかしな世界』(1963年/米)C
9『ザ・ロード』(2009年/米)C
8『黄金の七人』(1965年/伊)B
7『白いリボン』(2009年/オーストリアほか)B
6『ミーン・ストリート』(1973年/米)A
5『デルス・ウザーラ』(1975年/ソ・日)A
4『JSA』(2000年/韓国)B
3『あしたのジョー』(2011年/東宝)C
2『ボーン・アイデンティティー』(2002年/米)A
1『ハイ・クライムズ』(2002年/米)B