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『トゥルー・グリット』
2011年03月26日(土)
True Grit


 震災後初の映画鑑賞です(^^)b
 シネ・リーブル池袋へ見に行ったら、12時からの回で半分程度の入り。次の14時10分からの回はもっと大勢のお客さんが列をなしていた。
 みんな、結構娯楽に飢えているんじゃないかなあ。
 ジョン・ウェインがオスカーを獲得した『勇気ある追跡』(1969年)のリメイク。馬泥棒に父親を殺された14歳の少女ヘイリー・スタインフェルドが、飲んだくれの保安官ジェフ・ブリッジスを雇って復讐の旅に出る。
 元ネタの69年版はとにかくウェイン御大が逞しく、キム・ダービーの演じた少女もいたいけなヒロインのように描かれていた記憶があるが、2011年につくり直された本作はさすがに昔の西部劇のようにはいかない。
 ブリッジスは頑迷で怒りっぽい老人に過ぎず、拳銃の腕前も衰えて久しい。スタインフェルドは大人になめられまいとして、二言目には「訴えるわよ」と繰り返す。
 悪党をやっつけるにも正々堂々たる決闘とはいかない。相手に気づかれぬよう、背後や遠くから狙い撃ちするのが当然の戦法として描かれる。それが目的を果たす現実的手段だと学びながら、少女は大人になってゆくのだ。
 しかし、それでも保安官ルースター・コグバーンを演じるブリッジスは素晴らしい。失われゆく西部の男の魂と哀感を表現して、見る者の胸を打たないではおかない。
 各国の映画賞を総嘗めにしているスタインフェルドの演技も必見。蒼井優のファンなら要チェックです。馬に乗ったまま川に飛び込むシーンにはグッときたよ。
 エンドクレジットを見ているうち、涙がにじみました。
 製作総指揮スピルバーグ、監督&脚本コーエン兄弟による西部劇への鎮魂歌。見てほしい。85点。

 新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほかでロードショー公開中

 ※50点=落胆 60点=退屈 70点=納得 80点=満足 90点=興奮(お勧めポイント+5点)

 2011劇場公開映画チェックリスト
12『冷たい熱帯魚』(NIKKATSU)90点
11『悪魔を見た』(韓)75点

10『アパートの鍵貸します』(米)80点
9『英国王のスピーチ』(英/豪)80点
8『ソーシャル・ネットワーク』(米=コロンビア)85点
7『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』(東宝)70点
6『台北の朝、僕は恋をする』(台/米)75点
5『さくら、さくら-サムライ化学者 高峰譲吉の生涯-』(アステア)60点
4『ウォール・ストリート』(米=FOX)80点
3『洋菓子店コアンドル』(アスミック・エース)85点
2『白夜行』(ギャガ)70点
1『アンストッパブル』(米=FOX)70点


※紺=新作(日本初公開の旧作を含む)
※茶=旧作