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『イースタン・プロミス』Eastern Promises
2008年06月29日(日)


 最近、ちょっと面白そうだなと目をつけた映画の休日興行は大抵大入りである。この作品を見たシャンテシネ15時5分からの回も、大雨だったにもかかわらずほぼ満席。
 場内には家族連れや中年女性のグループが目についた。これも原材料費値上げの影響かな。
 見応えは十分。感動は期待以上。間違いなく傑作である。赤ん坊を挟んで主役の3人が一堂に会するクライマックスには鳥肌が立った
 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソンよりも20年早く、デヴィッド・クローネンバーグは『戦慄の絆』(1988年)で名匠としての評価を獲得していた。『ゼア…』と公開年度が重なった本作は、65歳に達したホラー出身監督の底力を示したものと言える。



 オリジナル脚本を書いたスティーヴ・ナイトの話術もさることながら、ニコライを演じたヴィゴ・モーテンセンの存在感には圧倒された。アカデミー主演男優賞が『ゼア…』のダニエル・デイ=ルイスに回ったことに異論はないが、同じ年にぶつかったのは運が悪かったとしか言いようがない。
 サウナ風呂の中で、殺し屋ふたりと全裸で格闘するシーンが素晴らしい。切り裂かれた背中に痛みが感じられ、流れ出る血が本物に見える。これがリアリティーだ。
 実際、客席からはうめき声が聞こえた。映画史上、最も生々しく、迫力に満ちた殺人場面に数えていいだろう。
 コレに比べれば60歳になったシルヴェスター・スタローンの演じるロッキーなど…あ、WOWOWでやってる。ちょっと見てみよ。