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『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(WOWOW)
2016年03月20日(日)
Maps to the Stars


 ホラー映画の鬼才としてブレークし、『イースタン・プロミス』(2008年)で巨匠の座に上り詰めたデヴィッド・クローネンバーグの最新作。
 彼が初めてハリウッドのスター俳優を主役に据え、アメリカに腰を据えてロケ撮影を敢行した映画でもある。

 主演は本作の1年後にアカデミー主演女優賞を獲得したジュリアン・ムーア。
 彼女が演じる中年女優ハヴァナは年齢的に難しい時期に差し掛かっており、かつて子役として一世を風靡した大女優の母の亡霊(幻影)に悩まされている。

 そんなハヴァナに秘書として雇われるのがミア・ワシコウスカ演じるアガサ。
 顔、首、両手に大きな火傷の跡があり、彼女もまたハリウッド・スターの娘で、子供のころにひどい目に遭っていたことが徐々にわかってくる。

 このふたりに、アガサと恋仲になる俳優兼脚本家志望のリムジン運転手(ロバート・パティンソン)、テレビタレントでもある心理学者(ジョン・キューザック)、その心理学者がスター子役にしようと躍起になっている息子(エヴァン・バード)などがからむ。
 異様に首が長く、なで肩で、フリークスっぽい体型をしたバードがちょっと面白い。

 主演のムーアはセミヌードで3Pをやったり、トイレで用を足したあとに股間を拭って見せたり、セレブなスターらしからぬ体当たり演技を見せている。
 こうやってハリウッド女優の虚飾を暴くのがクローネンバーグの狙いだったんでしょうね。

 威風堂々たる作風に到達した『イースタン…』に比べると、『戦慄の絆』(1988年)、『裸のランチ』(1991年)、『クラッシュ』(1996年)のころの神経症的で不安をかきたてるようなタッチに立ち返った感が強い。
 ただし、そのぶん、過去のクローネンバーグ作品ですでに見たことがあるかのような既視感もつきまとう。

 完成度は高いけれど、それほど感銘は覚えませんでした。
 お勧め度はB。

(2014年 カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス 112分)

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2016リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

13『博士と彼女のセオリー』(2014年/英)A
12『チャッピー』(2015年/米)A
11『荒野はつらいよ〜アリゾナより愛をこめて〜』(2014年/米)C
10『サンダーボルト』(1974年/米)B
9『白い肌の異常な夜』(1971年/米)B
8『刑事コロンボ 第45話「策謀の結末」』(1978年/米)C
7『はぶらし/女友だち』(2016年/NHK)A※未ビデオ化
6『暁の7人』(1975年/米)A
5『ジョニーは戦場へ行った』(1971年/米)B
4『NHKスペシャル 映像の世紀』(1995年/NHK)A
3『刑事コロンボ 第44話「攻撃命令」』(1978年/米)B
2『刑事コロンボ 第43話「秒読みの殺人」』(1978年/米)C
1『ラヴ・ストリームス』(1984年/米)A